ポーくんのふるさと~霧島牧場ものがたり~

“「黒豚の中の黒豚」を目指して”

霧島黒豚の仔豚全国的な黒豚人気も定着し、様々なブランド黒豚が出現していますが、消費者の皆様からは「更に品質、味の良い黒豚を」といった声が強くなっています。
そのようななか当社グループは、当社グループの霧島黒豚が「黒豚の中の黒豚」となることをめざして、専用飼料の研究・開発に継続して取り組むとともに、原種豚である「イギリスバークシャー種」のみにこだわった安定した品質の黒豚をお届けしてまいります。


“序章:人気の秘密は!”

肉の筋繊維と脂肪

霧島黒豚の仔豚と飼育スタッフ白い豚に市場の主流を奪われた黒豚ですが、そのおいしさは一部の食通の間でずっと珍重されてきました。
黒豚は、イノシシに似て野生的で、身がひきしまり、食べると締まってモチのような食感が出ることから”モチニク”と賞賛されてきました。そして、「グルメ時代」の今、ようやく幅広い人気の座を獲得したのです。

霧島黒豚の仔豚その人気の秘密は、黒豚の肉質にあります。
黒豚の筋繊維は他品種に比べて細く、肉の保水力としまりが良く、独特の食感とうまみをかもし出します。また、骨格筋にはアミノ酸の一種でもあるカルノシンが多く含まれており、おいしさの原点である独特の「甘み」を有しています。そして、黒豚の最大の特徴が脂肪にあります。
黒豚の脂肪は、良質の脂肪である飽和脂肪酸の含有量が多く、赤肉に対して「白肉」と言われるくらい良質で美味です。

簡単に増やせない生産頭数

白豚は、一回に10~11頭の仔豚を生みますが、黒豚は、一回に平均8~9頭しか産めません。また、喧嘩をする、人工環境になじまないなど野生的な体質を多く残しており、飼育管理が非常に困難です。
簡単に「生産頭数」を増やせないことが、逆に市場の黒豚人気の一因になっているとも言えるでしょう。 霧島黒豚の飼育‐コミュニケーション

“第一章:おいしい黒豚は飼料づくりから!”

おいしい黒豚は飼料づくりから

霧島黒豚の食餌養豚はもともと、農漁村地帯で地場飼料や自給飼料により営まれていました。
主な飼料は、野菜くず・小魚・魚のアラ・精米・焼酎工場の残サイなどで、黒豚も例外ではありませんでした。

飼料工場の技術スタッフと共に

霧島黒豚と飼育スタッフのコミュニケーション林兼産業グループは、飼料工場を持つ有利性を活かし、黒豚独特のおいしい肉質を作るための飼料の開発、研究を30年以上前から行ってまいりました。
・肉の保水力、しまりがよい赤肉
・飽和脂肪酸の含有量が多く、融点の高い脂肪
このような黒豚づくりのために、飼料技術スタッフが総力をあげて、黒豚用飼料の開発努力をしています。

“第二章:日本最大級の黒豚農場”

霧島山麓の御池(みいけ)農場

霧島黒豚を育てる霧島ドリームファーム・御池農場林兼産業グループの黒豚の生産の拠点は、100%出資の子会社、キリシマドリームファームの農場です。
農場は、宮崎県と鹿児島県との県境に近い、宮崎県都城市の安久(やすひさ)町と御池(みいけ)町にあります。安久農場(5万3千坪)は、周囲をすべて山に囲まれた盆地の南斜面にあり、御池農場(4万2千坪)は霧島山麓にあります。

国産黒豚生産数の約15%の生産を誇る

霧島黒豚のご先祖はイギリス原産のバークシャー種この農場を設立したのが昭和44年、母豚600頭でスタートしました。その後、昭和56年にイギリスより黒豚(バークシャー)を導入し、平成8年までに5回イギリスより直輸入してきました。
これにより、現在は黒豚の母豚約3,500頭を有する大農場に成長しました。ちなみに、年間の霧島黒豚の総出荷頭数は約5万8千頭にもなります。

“第三章:黒豚のふるさと”

ふるさとはイギリスのバークシャー地方

黒豚は、イギリスのバークシャー地方原産種で、日本ではすでに明治25年頃には導入されていました。他の改良品種に比べ、まだ多くの野生味を残すとても魅力的な豚です。 イギリスのバークシャーでの飼育風景

集団飼育に成功

バークシャー種の集団飼育に成功バークシャー種は産仔豚が少ない、発育が遅い、さらに純粋種ゆえに病気などに対する抵抗性が弱いという欠点がある経済効率の悪い種豚です。また、黒豚はそもそも粗放飼育に向いているため、企業レベルでの集約的飼育には適さないと長い間考えられてきました。
しかし、林兼産業グループの研究スタッフは、これらの欠点を、繁殖技術の向上、飼育管理の徹底、設備の改善と独自の黒豚用飼料の開発により、企業養豚としての基礎を確立しました。

仕上げのポイントは飼料と給餌の技術

安全・安心で肉質の良い豚肉をつくるためには、成長段階に応じた適切な給餌が必要です。最終仕上げ段階では、大麦、小麦を多給した専用配合飼料を食べさせ、黒豚特有の「甘みのあるうまさ」「白くて硬いおいしい脂肪」をつくりあげています。 霧島黒豚用の専用飼料を開発

“第四章:処理・加工テーブルミートと加工品”

都城工場に隣接した食肉センター

霧島黒豚の製品への加工 キリシマドリームファームで育成された黒豚は、関連会社の都城ウエルネスミート(株)(と畜場)に運ばれます。ここで枝肉となった黒豚は、隣接する都城工場に運び込まれます。
一日あたり約240頭分(年間平均)の枝肉が、センターと工場間に連結されたレールの下にハンガーで吊り下げられて送り込まれます。

都城工場は枝肉処理とテーブルミートの生産および霧島黒豚ミートデリカの製造拠点

都城工場は、枝肉を市販精肉用であるテーブルミート向けに整形処理する部門、ミートデリカ・精肉アウトパック・産直ギフト向けハム・ソーセージなど、加工品の製造包装をする部門に分かれています。

霧島黒豚の精肉加工整形部門では、枝肉から骨を抜き、ロース、かたロース、うで、ばら、もも、ヒレなどの部位別にカットしていきます。しゃぶしゃぶやトンカツ用肉などとして好評の黒豚テーブルミートが、手ぎわよく箱詰めされていきます。
霧島黒豚のハム・ソセージ・ベーコン・惣菜などへの加工加工品製造部門では、ミートデリカ(炭火焼・特定加熱ローストポーク)・精肉アウトパック(味噌漬け・たれ漬け)・産直ギフト向けハム・ソーセージ等の製造が行われています。


~霧島牧場ものがたり~ 林兼産業グループ>